朱雨に鉛



雨が上がり、空には虹がさしていた。



「むう、キールってばまたやったのね?あれほど殺りすぎないでって言ったのに……。

って、聞いてる?」



びしょ濡れになり、真っ赤になった服を見て溜め息をつくキャサリン。

脳内にいるキールに話しかけるが、応答がない。


ううん、オカシイ。


しかし、他にもオカシイことが起こっているのだ。



「(ううん…、どうして今回は戦った記憶がないのかしら?でもすごく強烈だったような………)」



眉間に皺をよせるキャサリンであったが、ふと自分が血濡れであることを思いだし、急いで家路を走るのだった……

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