朱雨に鉛



そのとき、赤の水溜まりだけでなく、黒の水溜まりがあったことはキールだけの秘密。


(ああ、同族だけの、秘密なのさ)


「(キール?)」


(ははっ、なんでもねーよ。いいから帰んぞ泣き虫)


「(泣き虫じゃないもんー!)」



それともうひとつ。


黒の水溜まりに、ニタリと笑った迷彩チャイルドが映っていたことも、キールだけが気づいていたのだった。



(はっはあっ!おいキャシー!俺は今機嫌がいい、オマケに眠みいからお前が暫く動いとけようっ!)


「(え…ええっ?!)」



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