未タイトル
「紗香~お昼だよ」



「あ…あぁ…」



「ほらほら~?元気出してー!」



授業の間中ずっと大樹のことを考えていた


考えない…考えない!と思っていても頭に浮かぶのは大樹との思い出


楽しかった時も悲しかった時もいつも大樹は傍にいてくれた



それも…無くなっちゃうのかな?




「大樹くん…お昼一緒に食べてもいいかな?」


こんな風に…



「うん!一緒に食べよう!」



誰かのものになるんだね…




「お~い、佳奈~一緒に食べようぜ~」


なんとも緩い声でこちらにやって来るのは誠


「誠くん、いいよ」



誠と大樹とは別々に食べていたんだけど


大樹は彼女と食べるからかこちらにやって来る誠



「あ~、俺も彼女欲しい~」



と、誠は嘆いているけど…



「誠は本命より遊びでしょ」


そう、こいつはかなりの遊び人


「あぁ~…そうだっけ?」



しらばくれちゃって…



「害虫駆除!」



「あ゙~!そういうのは大樹の役目だろ~」



私が誠に所謂八つ当たりをしていると…






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