エンドロール
「だってそうだろ。どいつもこいつもさっさといなくなりやがって…。なんでオレ達ばっかり……。」
拳を強く握りしめてこちらをキッと睨み上げてくる。
「どうせお前だってガキの世話なんてめんどくせぇとでも思ってんだろ。」
今度はガキどもより幾分か大人のオレに矛先が向いた。
なぜか胸に突き刺さった。図星だからだ。子どもなんて適当に相手しておけばいいと思っていた。だけど、子どもは幼いけれどバカじゃない。ちゃんと見抜いているのだ。
(あぁ。なるほどな…。)
己の考えが甘かったことに気づかされたのと同時に、悟った。
ここに来た時、どんな暗くて陰気臭い奴らが待ってるのかと思っていたのが拍子抜けするくらい明るく笑っていたのはそういう感情を隠してなんでもないかのように振る舞っていたのかと理解した。
たぶんこいつらはみんな口にはしないが、親に見捨てられたとか人に必要とされないという痛みを深く持っているのを必死に隠して生活しているのだと思う。
だから人との繋がりみたいなのに人一倍敏感になってしてしまう。
裏切り。孤独。
本来、親の愛情を一身に受けて育まれるはずの時期にこんな大人から見放されるような環境は物事を歪んだ見方をしてしまう大人へと成長を促すことになりかねない。