エンドロール
「悪い。火灯のやつ今日ちょっと疲れてみたいなんだ。あんまり気にするな。」
もともと悪かった雰囲気を更に地の底を突き破るほどに悪くしていった火灯のフォローを精一杯する。
それを察したのかキミタカがかくれんぼしようぜと何人かを連れて外へ繰り出して、その場はなんとか収まった。
「コウもさっきのはお姉さんがちょっと気が立ってただけなんだ。許してやってくれ。」
「うん…。」
数回頭を撫でて後は頼むとリンに任せた。
「さっきのあれなんだよ。」
火灯を追いかけて仮眠室にやってくると、ベッドの上で布団にその身を覆うように包まって小さく蹲っている火灯の姿があった。
「すみません。取り乱しました。気にしないでください。」
俯いたままでこちらに一切目線を合わせないので、こちらからベッドの淵に腰かけた。
「別にってことないだろ。らしくない。」
「…………。」
蹲ったまま、また黙り込んでしまった。