「視えるんです」
……シーンとする室内。
本田先輩も半沢先生も、ポカンと口を開けて私を見つめている。
「本気ですからね!!」
と続けて言った私に、ようやく半沢先生が口を開く。
お前頭でも打ったのか?と。
首へし折るなんて幽霊より怖いな。と。
それを聞いた本田先輩は、肩を震わせながら呟いた。
「確かに、幽霊より怖いな」
「私は幽霊が何よりも怖いんです!!」
「あ、やっぱり怖いんだ」
「えぇ怖いですとも!! 幽霊が世界で一番嫌いですから!!」
と、逆ギレする私。
もうね、どうにでもなれと。
怖いものは怖い。 嫌いなものは嫌いです。
「絶対しないでくださいよ!! 絶対ですからね!!」
「南沢、それはあれか? お笑いでよくある“フリ”か?」
「違いますから!!」
ギャーギャー騒ぐ私に、半沢先生は面白がって怖い話をしようとする。
実は音楽室のピアノが夜中勝手に……なんて話は聞きたくないですからっ……!!