「視えるんです」
………
……
…
その後、教室に戻った私は予想通り冷やかされたけど、午後イチの授業で小テストをやることになったため、話題は完全にそちらへと持って行かれた。
イヤな小テストも、今の私からしたらありがたかったけどね。
そしてその後も、私と半沢先生のことを言う人はおらず、いつも通りの放課後になった。
……先生が言ってた通り、『誰も本気にはしていない』って、ことだ。
「はぁ……疲れた」
なんだか今日は、ドッと疲れたな……。
授業や友達との会話、そういうのは普段と大差ないものだけど。
なんていうか、精神的に、かな。
ハッキリ言ってしまえば、お昼休みの先生とのことが原因だ。
幽霊(らしきもの)が現れたことや、先生の言葉……色々と考え、疲れてしまった。
と、そんなこんなで。
一人になりたいな。と思ったから、いつも一緒に帰ってる友達を教室で見送り、一人になれたわけだけど。
……教室に一人。って、危険なんじゃないだろうか。
また鏡の女が出てきたりとか……それ以外の何かが出てきたり、とか……。
あぁもう、そういうの考えるからダメなんだ。
首をへし折るくらいの気持ち。うん、それだ。
……と言いつつ、幽霊には触れないもんなぁ……。 もし出てきたら、どうしよ……。
「……半沢先生は、幽霊に触れるんだよね」
そういうの、どうやったら出来るのかな。
やっぱり強い力があると、そういうのも楽に出来ちゃうのかな。
……本田先輩も、触れるのかな。
雨宮さんをどこかへ飛ばしたらしいから、触るのも可能なのかも。
「……先生も、本田先輩も……やっぱり私とは違うんだよね」
……私は、守られてばっかりだ。
守られるだけで、何も出来ない。
雨宮さんが言ったように、私は足手まとい。
私が居るせいで、危険なことが増える。のかもしれない……。