恋愛のやり直し方
やっと立花さんから解放され、エレベーターに乗り込むとドーッと疲れが押し寄せる。



気まずい対面がこれから先にも控えているからだ。





いつものように暗証番号を押してドアを開ける。

「失礼します!森嶋です」




いちおう玄関に上がる前に大きな声で挨拶をする。
だって、コトの最中だったら困るから……





「………上がって」



奥から友田の声がする。


あれ?珍しい。
この時間、友田は寝ているハズ





不審に思いながらもスリッパを吐いて中へ入る。







「…………っ!どうしたんですか?コレ」



目の前には散らばった本、紙、そして――


床に不自然な形で横たわる竜君。





「あー、竜は寝かせておいて。資料集めに徹夜だったから」



「資料集め?」



「森嶋さん、悪いんだけどしばらく籠るから。食事は軽いものでいいよ。あと、温かいものいらないから」


「……へっ?あ、はい」



そう言い残して書斎に消えて行った友田。

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