恋愛のやり直し方
夕方、真理子が顔を出した。


気まずいと思っていた対面も、真理子のあっけらかんとした態度でそう重たくならずに済んだ。



「綾、昨日はごめんっ。実はさ、ちょっと羨ましかった部分あるんだよね。綾はそんな気ないのに、いつでも綾はみんなの注目の的でさ。高校の時からずっと憧れだったの。まぁ、ちょっとはひがんだこともあったけど……。

だけど、最近のアンタ全然輝いてないっていうか、諦めてるって言うかさ。なんか悔しいじゃない。だから外に連れ出したのに、全然生活変えないんだもん」



「………真理子」



「だからって、アレはダメだよね。私が悪い。ホントごめん」




深々と頭を下げる真理子。
最初からそんなに怒ってないし。



「真理子の言うとおりだからしょうがないし。私怒ってないよ。心配してくれてありがとう」



真理子はいつも私の味方でいてくれた。
人づきあいの下手な私が、陰湿ないじめを受けることなく学生生活を送れたのも、真理子のおかげ。

< 143 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop