恋愛のやり直し方
「実はさ、大学の時付き合ってた相川くん、綾のおこぼれに預かったんだ」



テヘヘと笑う真理子の顔には『わだかまり』みたいなものは全然無くて、

あぁ、こうして小さな摩擦を乗り越えながら、ズーッと付き合っていけるといいなと心から思った。





「で、友田先生は執筆に入ったんでしょ?これ差し入れ」


真理子の手には栄養ドリンクがたくさん入った紙袋



「こんなに?」



「そぉ?こんなもんでしょ?あの人基本コレが栄養源だから」



「そうなんだ……」



確かに、昼食に茹でた素麺は、手がつけられずにそのまま。

コーヒーを淹れて持っていった時も、私の声が耳に届いてなかった。
< 144 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop