恋愛のやり直し方
「そこじゃなくて、なんで手繋いでるんですか!」


「いいじゃん、減るもんじゃないし…それよりどっちに行こうとしてたの?」




「減るもんじゃないですけど……」




立花さんが握っている私の手は、いわゆる『恋人繋ぎ』ってやつ。




「ね、どっち?」



いい加減観念してよと言わんばかりのあきれ顔。
いやいや、アナタが離してくれればいいんですけど……とは言えず……



これじゃあ、一種の『素の立花恐怖症』だ。




「あ、あっちのスーパーに行こうと思ってて……」



「オッケー」



嬉しそうに鼻歌交じりに返事をした立花さん。
私はと言うと、手を繋いで歩くなんて何年ぶりだろうなんて考えてみる。
< 156 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop