恋愛のやり直し方
走り寄って来た斎藤さんにギューっと抱きしめられているため、斎藤さんの声かけた相手『友田ちゃん』の姿が見えない




「さ、斎藤さん……く、苦しいです」




「あらぁ、ごめんなさい。あんまりかわいくなっちゃったからツイね。ところで、綾ちゃんウチの店で働かない?あなたなら結構稼げると思うけど?」



「え?…………」








「コラ、人のアシをスカウトしようなんていい度胸してるね」



未だに斎藤さんの影に隠れて見えないけれど、友田の声がした。







「あら、アナタのところにいるよりはずっと安全よ?ねぇ、考えてみて」




「はぁ……」



本気なのか冗談なのか分からず、ぎこちない笑顔で返すしかない私。







「もういいから。その人、真面目に考えちゃってるでしょ?からかっちゃダメな人なの」






私から斎藤さんを引きはがす友田。




「あ……」



「なに?」








「………いえ」



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