恋愛のやり直し方
そして、実も自分の母親がやってきたように、自分の妻も当然自分のために生きてくれると思っていたんだと思う。



だけど、私自身そんな実の考え方に嫌悪感を持ったことなんてなかったし、彼の世話さえやっていれば波風立たない生活が幸せにも思えていた。





もしかしたら実が私と結婚したのは、そういう所だったのかもしれない。
あの会社に勤める女性達は皆、上昇志向の持ち主ばかりで、男女平等を唱える人ばかりだったから。


仕事に特別な情熱もなく、社会に擦れていない就職したての女。
手なずけるには簡単すぎる。




そうか…そうだったのか。


離婚して3年が過ぎた今になってやっと、なぜ結婚したのかが分かるなんて皮肉なものだ。









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