恋愛のやり直し方
履きなれないミュールを脱ぐと床がグニャグニャに感じた。
それは、なぜか今の自分のようだと自嘲的な思考に苦笑する。




部屋へと入るとますますチーズの脂っぽい匂いが鼻につき、疲れた身体に容赦なくダメージを与える。



リビングのドアを開けると、ソファーに寄りかかりビールを飲みながら深夜のバラエティー番組を眺める実の姿





「ただいま、来てたんだ」




リビングのドアが開いて、私が入って来たことが分かってるハズなのに、チラリトもこちらを見ない実に声かけた。





「うん」




テレビから視線を移すこと無くそう答えると、手にしていた缶ビールをカタンとテーブルに置く。





疲労した身体を早く休めたい。
できれば今すぐ実に帰ってもらいたい。
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