恋愛のやり直し方
「あ……あの、話さないって選択はーー」




「ないね。これが、その辺の女の子だったら別に気にもならないんだけど。ごめん諦めて」



「あ……そうですか」





きっと、一言話し始めたらその後は立花さんのペースで話が進み、あっという間に私から『秘密』が無くなってしまうだろう。



この歳になれば、それは裸を見られるよりも恥ずかしいかもしれない。






「立花さん、あの聞いたところで何も徳はありませんよ?お互いに」




『お互いに』というところを強調してみる。








「それは、聞いてから判断する。あいにくやってみないと分からない主義なんだ俺」




「そうですか……アハハハ……」




力ない私の声が廊下に響く。

そういえば、この部屋友田の部屋のお隣なんだっけ?






安アパートと違って隣まで私の声が聞こえることは無いんだろうけど。



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