恋愛のやり直し方
「今日中に終わってよかったね」





空がすっかり暗くなってきた。
夏も終わりに近づいてると感じるのは、日中暑くても陽が落ちるとどこからかひんやり涼しい風が吹いてくる。

















遡ること数時間前、立花さんと自宅へ着くと、まもなく大量の箱を抱えた業者さんがなだれこむように部屋へ入って来た。




『おまかせパック』



というらしいその引越し作業は、驚くほどテキパキと動く彼らのおかげであっという間に梱包作業を終えていた。




私はというと「これどうしますか?」の問いかけに『いる』『いらない』の指示をするだけ。




トラックに全ての荷物が運び込まれると、ガランとした室内






『あぁ、ここで泣いたり笑ったりたくさんしたなぁ』なんて感傷に浸る。
ここに置いていく荷物は、立花さんの手配してくれた業者さんによって引き取られる。




何から何までぬかりのない立花さんは、さすがコンシェルジュ。
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