恋愛のやり直し方
「……綾……」




それまで、ニコッと作り笑いをしていた立花さんの顔が真顔になって、スーッと細められる目。


その目にゾクンと胸がざわつく。






「たちばなさん?」




立花さんの変化の理由が分からない。
何か言いだす気配のない立花さんに、何か言わなくてはと思っても出てくる言葉は無くて、名前を呼ぶのが精いっぱい。



もう他に言葉も見つからず、次の立花さんの言葉を待つだけ。





沈黙が……重い。











「ハァー。……綾、どうして作り笑いだって思ったの?」




「えっ?」




やっと発せられた言葉にパッと顔を上げると、そこには困ったように笑う立花さんの顔。

その顔は、作った顔じゃない。






「どうしてって……なんとなく……」
< 311 / 548 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop