恋愛のやり直し方
「ち、違いますよ。言ったじゃないですか。休みだってこと忘れちゃってたんです。ただそれだけですよ」




苦手だけれど、頑張って作り笑顔を浮かべる。






「森嶋さん――」




「さて、コーヒーにしようと思ったんですけど、お茶にしますか?ご飯すぐ用意できますから」





それ以上この件で、詮索されたくなかった。
友田の事だから、これ以上私が何かを話せばきっと答えまで容易にたどり着いてしまう。





遮ったのは不自然だったかもしれないけれど、勘のいい友田のことだから、それ以上は詮索されたくない私の気持ちを汲んでくれるだろう。








「わかった。ご飯はいいや。コーヒーにして」



掴まれた手はそっと離された。
離された後も、そこだけジンワリ熱が籠っているようだ。
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