恋愛のやり直し方
「すみません。詳しくは言えないんですけど、最後に受けた取材の記者がちょっとしつこくて……先生フツーにしてたけど、キレちゃったんですきっと」



「そうなんだ。でもキレちゃうの珍しいね」





「そうなんですよ」と再び箸を持ち出す竜くん。
モゴモゴと口にご飯を放り込む無防備な彼に私は仕掛ける。





「よっぽど嫌なこと聞かれちゃったんだね」







「過去の恋愛について聞いてくる記者は多いんですけどね。あの記者は彼女のことどっかから嗅ぎ付けたみたいで――」





そこまで言ってハッと口を噤む竜くん。












「綾さん、今の聞かなかったことにしてくれませんか?」




「お願いします」と頭を下げる竜くん。

ごめんね竜くん。
だけど、知りたい。


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