恋愛のやり直し方
「プッ。それであんな重たい『みやげ』持たされちゃったの?」



「………」





『みやげ』って、里美さんのメモのこと。

目の前の友田の顔は、目じりを下げて微笑んでいる。






「綾らしい」




えっ?私らしい?
里美さんへの行動は、自分でも自分らしくないって思ってるのに。







「私らしくはないと思いますけど?」



「そう?人のために一生懸命なのは、綾らしくないの?俺の中で綾ってそういう人なんだけど」





そうかな?

人のためにっていうよりは、自分が傷つかないように一生懸命な気がするんだけど。





「ま、いいや。それは後で嫌って言う程分からせてあげるから。

先続けてよ」


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