恋愛のやり直し方
「先生と食事して、帰ってきて……メモ渡して。下に降りて行ったら……里美さんがいて……」



「会わせろって言われて、ここへ連れてきた?」





「……はい」




フーッとため息をついた友田の顔が、一気に曇る。

今度こそ完全に怒られるな。





「あのさ、なんで連れてこようと思ったの?」




ものすごい不機嫌な声。





「それは……里美さんに頼まれて」



ゴニョゴニョと口ごもってしまう。






「じゃなくて、頼まれて、綾がどう思ったのか?ってこと」



ズイ―っと私の方へ身を乗り出す友田
距離をとるように後ずさる私。





「それは……お二人がまだ惹かれ合ってるので……お連れしなくては……と」
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