恋愛のやり直し方
「ちょっと、失礼じゃない?何よみんなで枯れてる枯れてるって……女の価値はソレだけじゃないの」




ムッとした顔をわざと竜君へ向け、片づけを続ける。




「そんなこと分かってますよ。俺はどちらかと言えば綾さんがタイプだし?だけど、何も感じないんですか?ソレ」



竜君が『ソレ』と指さしたのは、私が拾い上げた『パンスト』




「ああ、これ?うーん、あんまり良い気はしないけど、誰かやらなきゃ片付かないでしょ?」




「そういうもんすか?」



「だって、これが私の仕事だもん」




拾い上げたパンストをポイっとゴミ箱に捨てて、食器の片付けに取り掛かる。
昨日の『お客様』は、真っ赤な口紅の人。





べっとりとグラスについたそれを、お湯で流す。


「あーあ、すぐに洗えば簡単に落ちるのに……」
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