不思議な“キツネ”ちゃん


病院に行くともう京は霊安室にいた。


最後に京と話すことも出来なくて。

京を一人で逝かせてしまって。





悲しかった。


つらかった。




京の隣にお母さんがいて。

お父さんがお母さんの隣で静かに涙していて。


私は。


信じられない心で一杯だった。


本当に京が逝ってしまった事が怖くて。

信じられなくて。

未来を強く抱き締めた。


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