【完】もう一度、音を愛す。
自分から飛び込んだくせに
覚悟していたはずなのに
蓋を開けるのが怖い。
普段なら重さなんて
たいして感じないのに。
重くて重くて持ち上げられない。
頭ではそんなはずないって
わかっているの。
自分の責任は自分で取るんでしょ?
弾こうとする自分と
怖がって恐れて逃げ出したい自分が
戦っている。
私はこんなにも弱かったの・・・?
「助けて・・・。」
いつまでも弾き始めようとしない私に
会場も不思議がってきた時だった。