【完】もう一度、音を愛す。








弾き終わった会場には
鳴りやまない拍手。


「麗華お疲れ。」


舞台袖に下がってきた麗華と
すれ違う。


「今度はあなたの番よ。
 音を響かせて、思うままに。」


私達だけに流れる思いの時間。
伝わるよ。


伝えたい想いはここにあるから。


麗華に染められた会場の空気を
今度は私の色に染める。


この逆の行為もこの行為も
昔から繰り返されてきたこと。









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