【完】もう一度、音を愛す。







「№27、宮坂愛音。
 舞台へどうぞ。」


一歩一歩ゆっくりと味わって
ピアノに向かう。


久しぶりに見るコンクールでの
舞台からの景色。


大勢の観客がいるのに
幸兄の事を見つけることが出来た。


そんな些細な事だけでも
嬉しくなって。


いける気がしてきた。

鍵盤の上にそっと手を置いて。


見える、自分の作り出す世界が。



さあ、私の世界へいざなう
旋律を奏で始めましょう。








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