sound village
『よう、瞬♪』
…なついてんぢゃねぇよ!?
手すり越し観覧席から
声が降ってくる。
『あれぇ~?聞こえないフリ?
悲しいなぁ。…打っちまうぞ?』
幼馴染みが何かをキャッチした。
開いた掌に転がる
この飴…
係長のお気に入りの…
彼女に目を遣れば
『誰かスコア
つけてねぇの?』
視界を満たすリヒトがいて…
…テメェ…
わざとこっちから
係長が見えねぇ様に
被さってやがんだろ!?
『…んなもん…ねぇ』
『スコア?あるよ。』
「おいっ!」
飴を口にポイッと放り込み
返した幼馴染みに
全力で突っ込む。
「神島、何イライラしとんねん。
全試合終わったで。」
そんなもんの相手はいいから、
こっちを手伝えと柏木が言う。
…すっかり一参加者の気分に
なっていた。
リヒトが絡むと調子が狂う。
あのマイペースっぷりは
よくも悪くも
確かに佐藤係長を彷彿とさせる…