sound village



「っで?テルテルの用件は?」

部屋を出て直ぐに問う。

「まずは、そのテルテルを
止めてもらおうかっ」

照れ屋なんだから
佐藤氏ったら。

「わかったから、早く言いなよ。
時間がもったいないのだよ。」

「元々の用件は、イケメン視察。
噂通りのイケメン新人だな。」

上もオマエが相手なら面倒が
おこらないと考えたんだなあ…と
彼はのたまふ。

・・・いや・・初日から
色々面倒かけられてるケド・・・

わざわざ教えてやる必要が
ないので、黙っていると。

「さっき、できた用件はだな…」

地下倉庫の暗証番号を
入力しながら、佐藤氏は
ニンマリ笑う。

「お前、何やるつもりだよ?」

「いや、まだ、閃きの段階で
何も考えてないよ。」

「マジ??俺、そっち
異動願い出そうかな。
お前の閃きって、外した事
ないじゃん。
何かオモシロソウだし。」

「テルテル、貴様まで来るな。
これ以上、イケメンがそろうと
女がウルサイ。」

そうなのだーーーー


何故だか、私の周りには
チマタでいうところの
イケメンが集まってくるのだ。


もちろん、この男も例に漏れず。



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