M√5

「全力で、やったよね……?」


気がつけば私は喋っていた。


言葉にすれば軽くなってしまうと思ったけれど、一人で考えるのはもう限界だった。


何か、声にしたかった。



「気合、充分だったよね……」



声が、震える。



「……いや。
 ……溢れちゃったんだ」


我慢している倫生の声は、私以上に震えてる。


「気合だけ、多すぎたから……。
 無駄に緊張したし、周りをよく見れなかった」



思い当たる私と深樹斗が、俯く。

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