M√5

私は待ってるつもりだったけれど、倫生に促されて部屋から出た。


「あいつ多分今……一人になりたいんだと思う」


真剣な目でそう言われたら、従うしかなかった。



3人で歩く、帰り道。


突然倫生が謝って、次いで私も深樹斗も誤った。



「……あいつが泣くのを、初めて見た」


「え……!?」



再び訪れた沈黙で、倫生がそう話し始めた。



「俺とあいつは、小学校入る前からの付き合いで……。
 性格も合うし、何かと一緒にいたんだ。
 たまに、殴り合いのケンカなんかもして」


倫生が足を止めたから、3人で近くの公園に行く。


初めて会った時のように、ベンチにタオルを敷いて座る。

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