M√5


思わず息を飲んだ。


あまりに日常生活から離れた単語だった。



……死ん……!?



「交通事故で、突然。
 ……俺らの目の前で」




目の前が、真っ暗になった。


自分は体験していないのに、何故か景色が浮かんできた。



「……芽都、っていうんだ。紅野」


紅野芽都-Kouno Meito-。


私は無意識に、その人のイニシャルを気にしていた。



「芽都の葬式でもあいつ……泣かなかった」

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