M√5

「……はぁ」


杉浦の言葉を無視して、ため息をつく。


仕方なく鞄から教科書類を取り出す。


そして空の鞄を机の横に引っ掛けるのと同時に、また机に伏せた。



「ごめん杉浦ー……。でも体調は悪くないからー……」


「……本当か?」


自分でも驚く程、気力のない声だった。


そしてつい、そのままウトウトと微睡んでしまった。





随分ぐっすりと眠っていたと思う。


目が覚めて最初に見たのは、真っ白な天井。


そして最初に聞いたのは、自分のお腹の鳴る音だった。


今日の朝は食べてないし、昨夜はカラオケで済ませたから、しっかりしたご飯は食べていない。

< 72 / 154 >

この作品をシェア

pagetop