M√5

「お、おい、大丈夫か……?
 熱とか……ねぇか?」


本気で心配しだした杉浦の声で、ようやく顔を上げる。


でも、上半身は伏せたまま。



杉浦はノリがよく、いつもいろんな人と話している。


男友達も女友達も多い。


その割には、女関係の噂を一切聞かない。


割と親しい友達だ。



……と言っても、理系のこのクラスには、女子は私を含めた3人しかいない。


しかもその私を除く2人が中学からの親友だから、私は普段男子といるし、あまり教室という空間が好きではなかった。


でも、杉浦がとなりになってから、男子ともより仲良くなって、楽しくなってきた。


その頃M√3にも入ったから、私もようやく楽しい高校生活送れると思ったんだけど……。



そう思ってすぐ、こんな風になっちゃった。

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