M√5
「悩んでるわけは……七瀬さん本当に分かってないみたいね。
私に嘘ついてるとかでもなく。
でも、タネは、すぐ近くにあるみたい。
そしてもうすぐ、何か大きなチャンスが訪れる。
さらに、心を許せる友達が出来るかもしれない……」
先生は一気にそう言って、ここまで、とでも言うように首を振った。
「七瀬さん、確か理系よね。女友達、少ないんじゃない?
それで、クラスで女友達が増えるとか。ただの予想でしかないけれどね」
……友達……?
悩みの種は、すぐ近く……?
なんとなく、M√4が思いついた。
大きなチャンス……ライブ……?
……そうだ、ライブ……!!
そう思い立った瞬間、HRの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「先生、ありがとう。よかったです、先生と話できて」
私はしっかりとした笑顔でそう告げることができた。