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そして先生は、カードを規則的に並べ始めた。
私はベッドを抜け出して、シューズをつっかけ、机まで行く。
足で蹴って出された椅子に、腰を下ろす。
「ん。一枚選びな」
並べ終えたカードを見つめ、特に何も考えずに一枚を指し示す。
そして先生はそのカードをめくり、軽く頷いで、そのカードの横の列を全て片付けてしまう。
「もう一枚」
そして選ぶと、今度はその縦の列を片付ける。
それを数回繰り返し、残りは3枚だけになってしまった。
「いい? 今から言う結果は、ただの医務の先生の趣味の占いだから。
信じすぎないで。……っていうか、実際にタロットカードで占うの初めてだし」
当たるのかねぇ、と肩をすくめて言う先生。
私はじっと先生を見つめていた。