M√5


「目指せ、コンサート大成功……!!」


「お────────……!!」



小声でやるからどうも迫力がないけれど、気合は十分であった。


ステージの前には、クラスメートがいる。


二人の女子も、杉浦も、その友達も。


佐伯先生だっている。


……恥ずかしいとこ見せられない!!



『さて続いては、バンド、M√4です!!』


エコーのかかった声で呼ばれ、意気揚々と出て行く私たち。


あまりにライトが眩しくて、客席が見えない。


でもそこに、確かに人の気配があった。


思わずみんなで顔を見合わせる。

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