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『なんで男ばっかのバンドに入ろうと思ったの?』
マイクを向けて最初に出た質問。
これを聞いて私は、思わずブチ切れた。
「男だとか女だとか関係ない!!
彼らがいたから入ったの!!」
そして、人の目があるからか、いつもより早く正気に戻る。
「……です。
将人と倫生に助けてもらったから……。
今度は私も人を助けたいと思って」
天邪鬼な子供みたいに、下を向いて言う私。
『おぉッ!! 青春だねぇ。
オジサン、感動しちゃったよ』
わざとらしく泣き真似をする司会。
会場が笑いに包まれる。
それと同時に、私はまたキレそうになった。
でも今度は、深樹斗に腕を掴まれて、なんとか耐えることができた。
……このジジイ、嫌いだ。