M√5

『なんで男ばっかのバンドに入ろうと思ったの?』


マイクを向けて最初に出た質問。


これを聞いて私は、思わずブチ切れた。



「男だとか女だとか関係ない!!
 彼らがいたから入ったの!!」


そして、人の目があるからか、いつもより早く正気に戻る。


「……です。
 将人と倫生に助けてもらったから……。
 今度は私も人を助けたいと思って」


天邪鬼な子供みたいに、下を向いて言う私。



『おぉッ!! 青春だねぇ。
 オジサン、感動しちゃったよ』


わざとらしく泣き真似をする司会。


会場が笑いに包まれる。


それと同時に、私はまたキレそうになった。


でも今度は、深樹斗に腕を掴まれて、なんとか耐えることができた。



……このジジイ、嫌いだ。

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