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『さて、と。それでは、曲に移って頂きましょうか!』
それを聞くと、思わずどきりとした。
みんなを見ると、『大丈夫』という視線が返ってくるが……。
その表情はまさに、緊張しているそれだった。
気に食わないジジイが舞台から降りて、ライトが一層眩しくなる。
みんなで目を見合わせ、将人が合図をする。
そして、将人と倫生が同時にギターを弾きだした。
もう何十回も聞いたメロディー。
それがまるで、初めて聞いたかのような違和感を持っている。
不安と、まだ残っている嫌悪感。
それだけが、私の心を支配していた。
……嫌な感じ。