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舞台から静かに降りる私たち。
あんなにいた人が、今はもう数人しかいない。
家庭科部の子達と、佐伯先生、杉浦のみ。
その小さい拍手が、かえって私の心を抉った。
静かな控え室で、誰も喋らずに着替える。
破れてしまったスカートをこれ以上傷つけないよう、そっと鞄にしまう。
「……切られてる」
数分ぶりの沈黙を破ったのは、将人だった。
ギターを大切そうに抱えている。
「コードが抜けたわけでもない。引っ張ってちぎれた訳でもない。
誰かに刃物で切られてる」
「え……!?」
……事故じゃ、ないってこと……!?