好きになった人は…双子の兄でした。【完結】
ある日…



屋上で佳代とお弁当を食べている時だった…



『…ねぇ…由奈…噂で聞いたんだけど…』



私の箸を持つ手が止まる…


『…………』



佳代が言いにくそうに言った…



『…嫌だったら言わなくていいんだよ…ちょっと噂で聞いただけだし!』



佳代は私の顔色を見たのか…



言い掛けて止めた…



私は佳代の顔を見つめる…


『…アハハ…ごめん…今の忘れて…』



佳代が卵焼きを頬張った。


『…………』
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