賭けで動く恋
「刺激が強すぎましたかね?」
「アホか。そもそもほぼ初対面の相手にする事じゃねぇよ」
「仕方ないじゃないですか。ようやく会えたんですから」
「お前はそうでも彼女にしてみれば単なるセクハラ男だぞ」
「セクハラ男……」
腰が抜けた事実に恥ずかしくてうつ向く私の頭上で交わされる2人のやり取りは神谷さんが黙りこんだ事で終わった。
「取り敢えずこの状況じゃ落ち着いて話しが出来ないし、中に入れてもらってもいいか?それともこいつの家で話す?」
「神谷さんの家?東京に住んでるんじゃないんですか?」
抱き締められたままの私に合わせるように屈んだ日比野さんが言った言葉に首を傾げて尋ねた私に神谷さんは苦笑した。
「先程引っ越した、と言いましたが覚えてませんか?」
「……あ」