賭けで動く恋
確かに引っ越し、という単語は出てきたけどあんな事をされれば誰だって覚えてられないと思う。
濡れた耳を思い出して赤面する私に神谷さんはもう1度説明した。
「この近くの空き家をリフォームして今日引っ越したんです。
どうします?私の家にしますか?まだ全部片付け終わってないので汚いですが」
「……中にどうぞ」
よく知らない人を中に入れるのは抵抗があるけど、家にいくのはもっと危ない気がする。
そう思って動くようになった足できちんと立って玄関を開けた。