賭けで動く恋
神谷さんと日比野さんが家に来て2日、私は何年も通院している病院に来ていた。
「どうですか、調子の方は」
「ぼちぼちですね。いい日もあれば悪い日もあります」
「そうですか。
腕の方は?」
先生の言葉に無言で袖を上げて左腕を顕にした。
「……今回はちょっと多いね。何かあった?」
「えぇ、まぁ」
袖を下ろして神谷さんを思い出し、眉間にしわを作った。
あの人はなんであんなに私なんかに触るのか……。
全然意味が分からない。
5分程先生と話して病院を後にした。