賭けで動く恋
すっかりぬるくなったお茶を飲み干して私達は庭に面した縁側に移動した。
部屋には大きなキャンバスがあってストーブが3台も部屋を暖めていた。
いくら戸を開けているからといっても暑いくらいの暖房に私は首を傾げる。
「淳さん、こんなにストーブ要ります?」
私の疑問に、淳さんはまるで「いい天気だね」と当たり前の事を言うようにサラっと
「素肌に長襦袢だけになってもらうのでこの位が丁度良いでしょう」
と言って、桜色の長襦袢を私に差し出した。
「………え?」
「さ、早く始めましょう。
午後になれば寒さが増しますから」
そう言いながら、目を丸くして立ちつくす私から羽織を脱がせて帯締めを取る淳さんから慌てて離れて距離をとる。
「な、何するんですか!」
「何って着替えるにはまず着物を脱がなくてはいけないでしょう?」
平然と答える淳さんに目眩がする。
どうしてこの人は恋人でも、家族でもない異性の服を許可なく脱がそうとしてるの。