賭けで動く恋
「1日私が学校を休んだ日、クラスで席替えがあったんです。次の日教室に入って驚きました。仲がいい子は皆2、3人ずつ集まってるのに私は1人、用がなければ話さない子ばっかりの中になってたんです。
その時思ったんです。『私って一体何なんだろう』って。
仲がいいと、友達だと思ってたのは私だけで本当は必要無いんじゃないかって。
そう考え時、きっと両親も私なんか要らないんだと思えて引きこもるようになりました。
当時姉は大学生で家を出ていましたし、小学生の弟の方が早く登校してたので私の事など知りようがありません。
母は……父が県外の大きな病院に入院していたので付き添って殆ど家にいなかったので暫く家族には不登校に気付かれませんでした。
………その頃からです。私が自傷行為をするようになったのは」
着物の袖を上げ、左肘に巻いてある包帯をとって見えた腕に淳さんが息を飲んだ音がした。
そこは盛り上がっていて赤い線がたくさん刻まれている。
自分でも見ていて気分のよくない傷に自嘲する。