賭けで動く恋
「気持ち悪いですよね。
暫くして母に学校に行ってない事が知られました。その時母は『行きたくないなら行かなくていい』と私に言いました。
後で聞いたのですが、無理して行かせて自ら死を選ぶという最悪な事になってほしくなかった、という事でしたけど、その時の私にとっては私に関心がないからどうでもいい、と言われた気がしました。
だって大抵の親なら『行きなさい』って言うじゃないですか」
腕をしまって着物の上から押さえ、ほんの一瞬だけ淳さんを見た。
眉間にしわを寄せて口を真一文字に結ぶ淳さんの表情に、話しを止めたくなったけど、まだ知って欲しい事がいくつか残ってる。
腕を押さえる力を強くして三度(みたび)口を開いた。