賭けで動く恋

「登校しない私を心配してクラスの友達が様子を見に来る担任の先生に何度か手紙を預けて私にくれました。

最初の内は頻繁だった手紙も時間が経てば経つ程減って、結局卒業する頃には誰も私を気にかける人はいなくなりました。
この時に人の心は移ろうものだって学びました。

もう1つ。
卒業前に父が亡くなったんですけど、父が亡くなって最初は毎日泣いてました。でも時が経てば経つ程忘れてしまう。今では命日すら忘れるくらいです。
この事で、人は忘れて無関心になるものだって知りました」

ここまで聞いてどう思った?面倒?暗い?
きっといい感情は持ってないよね。

「中学卒業後は通信で高卒の資格をとって色々なアルバイトをしました。
一昨年までずっとそうしてましたけど疲れてしまったんです………」

目を閉じてあの日の事を思い出す。

「一昨年の11月、通っている心療内科から処方されてた薬を大量に服用しました」

また淳さんの息を飲む音がした。
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