賭けで動く恋

「それで、そのお店の人がね……」

「百合さん?」

買い出しの時にあった事を話していた百合さんが急に言葉を切ったので、疑問に思って名前を呼ぶと首の後ろに何かが触れた。

「ひぁ!?何!?」

首を押さえて身体を捻って振り返った先には着物の男性が私に手を伸ばした格好で通路に立っていて、私は目を丸くする。

状況から見てこの人が何かをしたんだろうけど、初対面のこの人にちょっかいを出される理由何て無いんだけど……。

「淳!?どうしたんだよ」

スーツの男性が私の悲鳴で振り返って気付いたのか、慌てた様子で着物の男性の伸ばしたままの腕を掴んで自分の後ろに下がらせた。

「すみません。こいつに
「見つけました」

「は?淳!?」

スーツの男性の声を遮って畳に上がって私の横に膝をついたその人は、私の座ってる座布団を回してその人の前に私の背中が見えるようにした。

見つけたって何をだろう。

私の背中に何かあるの?
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