賭けで動く恋

「初めて会った時『見つけた』と言ったでしょう」

長い長い口づけの後、名残おしそうにゆっくり離れた唇を目で追う私に淳さんが甘く低く囁いたけど、夢のような甘いキスに浸ってる私の耳は上手く言葉を拾えなかった。


ぼんやりする私の思考がはっきりした時には、何故かカーペットの上に胡座をかいて座ってる淳さんの足のなかで横向きに座ってた。

「わ、私なんでこんな
「あぁ、気が付きましたか。
キスだけであんなに陶酔されたら堪らないてすねぇ」

クスクス上品に笑う淳さんに、キスをしてからこうなるまでの記憶が無い事に恥ずかしくて袖に顔を埋めた。

いくら男性と付き合った経験が無いと言ってもキスで記憶が飛ぶのが普通じゃない事は分かる。

取り乱したい気持ちを袖を握り締める事で耐えている私の頭を撫でながら淳さんは隠しきれない耳に嬉しさを滲ませた声を吹きかけた。
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