賭けで動く恋

笑った私に受け入れると思ったらしく、安堵の表情になった淳さんに、私は始まりの言葉を口にした。

「賭けをしましょう」

「恵実さん?」

結婚の話しから急に話題を変えた事に首を傾げる淳さんから、指輪が入ってるだろう箱を受け取って賭けの内容を説明する。

「3ヶ月一緒に住んでそれでも結婚したいと思ったままだったらもう1度プロポーズして下さい。
もし嫌になったら箱を返すように言う。
どうですか?」

内容を聞いた淳さんは不敵に微笑んだ。

「いいでしょう。敗ける気がしません」

「どうか3ヶ月後もプロポーズを聞かせて下さいね」

肩に顔を埋めて願う私に、淳さんは

「今度は婚姻届も用意します」

と言って力強く抱き締めた。


2人共勝ちか、2人共敗けのこの賭け。

結果はどっち?
< 75 / 75 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

花言葉が紡ぐ恋~大人の恋愛編~
朧月影/著

総文字数/5,147

恋愛(純愛)13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
1つ1つの花には色々な花言葉があります。 その中の1つを使って短編形式で大人の恋愛小説を綴っていきます。 *別の携帯小説サイトでは大人の描写がない花言葉シリーズを書いてます。 気になる方は 『おぼろうさぎ』で探してみて下さい。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop